荷物を収納できるトランクルームは、棚がない状態で借りるのが基本。そのため、収納力を高めるためには棚が必要です。
ここでは、トランクルームに適した棚や、設置するときの注意点を紹介します。
トランクルームの棚はスチールラックがおすすめ
棚は、大きく分けて木製と鉄製(スチール)の2種類があります。トランクルームに設置するなら、鉄製(スチールラック)が圧倒的におすすめ。
なぜならば、
からです。
自分のトランクルームの広さに合わせた棚を選べる
スチールラックはサイズが豊富です。トランクルームは部屋によって広さ(幅・奥行)や高さが違うため、自分が借りた部屋にぴったりな棚を選べます。
トランクルームの中で組立てできる
スチールラックの組み立ては、簡単・短時間・省スペース。組み立て前の状態でトランクルームに運び、現地で組み立てることができます。
さらに、解体も簡単なので、トランクルーム内のレイアウトを変えるときも楽。
退去のときは分解して運び出せるので、大きな車・トラックが要りません。
背が高く収納力がある
スチールラックは、高さ180cm以上のものがメイン。背が高いため、たくさんの荷物を収納できます。
収納物に応じて棚の数を変えられる
スチールラックは、棚の数を自由に変えられるので、荷物に合わせて棚を調整できます。
トランクルームの利用期間が長くなるにつれて、収納する荷物がどんどん増えていきがち。
- 収納が足りなくなったら棚板を増やして収納力アップ
- 大きな荷物を置くときは棚板を減らして1段あたりのスペースに余裕を持たせる
ことができます。
耐荷重が高い
スチールラックは、棚1枚につき75kg~250kgの重さまで耐えられるので、家庭にある物ならほとんど置くことができます。
通気性が良くカビ防止できる
スチールラックは、木製の棚やカラーボックスと比べると格段に通気性が良いので、カビの発生を防ぎやすくなります。
特に湿気がこもりやすいコンテナ型トランクルームを利用するなら、棚はメタルラック(棚板がワイヤー状のもの)を選びたいもの。
また、機械空調が設置されている室内型トランクルームであっても、湿度が一定まで高くならなければ空調が稼働しないことも。
よって、トランクルームに保管するときは湿気対策が求められるので、カビ防止のためにも通気性の良いメタルラックがおすすめです。
参考トランクルームのカビを防ぐ!湿気を減らす方法と収納スペースの選び方
トランクルームの棚を設置するときの注意点
トランクルームに棚を設置するときは、次の3つに気を付けてください。
ラックを選ぶ時はトランクルームの広さと高さを実測する
トランクルーム内に柱や梁があると、用意したラック(棚)が入らなかったり、壁との間に大きなスキマができることがあります。
また、天井までの高さは2m~2.4mが基本ですが、中には1.6m~1.8mといった物件も存在します。
トランクルームは、ウェブで物件選びをしていると、備考欄に「柱あり」など表記されていることがあります。
柱や梁の位置は、現地確認しなければ分かりません。
通路導線を確保する
1畳ほどの狭いトランクルームに大きな棚を置くと、
- 移動が困難になる
- 作業スペースが狭くなる
ため、棚に荷物を置く・取り出すのに窮屈です。
スムーズに歩けるスペースを確保すると、大きく重い荷物の出し入れも簡単にできますよ。
転倒防止をする
地震でスチールラックが転倒すると、物が落ちて壊れるだけではなく、トランクルームの壁を傷をつけたり穴を開けることがあります。
トランクルームに大きな傷をつけてしまうと、追加の修繕費を請求されることがあるので、転倒防止の突っ張りポールやアジャスター(固定脚)を利用するのがおすすめです。
アジャスターは足元の設置面積が広くなるため、床にかかる圧力を分散して凹みを軽減します。トランクルームによっては、床の凹みの修繕費用を請求されるため、退去時の追加費用を減らすことにも役立ちます。
アジャスターは「円形」「三角プレート」「幅広いプレート」の3種類があります。それぞれ、壁やラック同士の隙間の出来具合いが異なるため、トランクルームの広さや保管する物にあったアジャスターを選んでください。
金額は、突っ張りポール4本で5,000円から7,000円、アジャスター4個で1,000円から1,500円が相場です。
スチールラックは2種類ある
スチールラックは、業務用と家庭用に分けられます。
種類 | 業務用 | 家庭用 |
棚板 | 板状 | ワイヤー状 |
組み立て分解 | 工具が必要 | 工具いらない |
耐過重の目安 | 75~500kg/棚 | 75~250kg/棚 |
価格 | 高い | 安い |
おすすめは、性別を問わず組み立てや分解がしやすい家庭用。
もちろん、業務用は事務所や倉庫で利用されることが多いというだけであり、個人が自宅やトランクルームで使うことも可能です。
おすすめのスチールラックメーカー
おすすめのスチールラックは、ルミナスとアイリスオーヤマの2社。最も有名なのはルミナスで、スチールラックのシェアがナンバーワンです。また、アイリスオーヤマは「メタルラック」の商標登録をしています。
ホームセンターオリジナルのスチールラックなら、ニトリとカインズがおすすめ。どちらもサイズが豊富で追加棚板もあります。
まとめ
自宅にプラスして収納スペースが増やせるトランクルームは、棚を置くことで収納力が段違いにアップします。
スチールラックの利用は、加瀬のレンタルボックスやドッとあーるコンテナといった大手トランクルームも推奨していますし、ハローストレージが搬入~設置代行しているラックもスチールラックです。